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コラムColumn

つぶやき 角 昌晃

 2007年〜2010年のつぶやきです。

新築移転

クリニックの移転新築も無事終了し一ヶ月が過ぎました。
これも色々な方々の支えあってのこと、感謝、感謝です。
お蔭様で広い透析室が出来上がり、スタッフ一同ダイエットに成功しそうです。

私の自宅を知っている建築家さんが、クリニックの私の部屋は木と漆喰の部屋に仕上げていてくれて、なんだか別の空間となっています。

余談ですが私の自宅は壁、床、天井ほとんど全て無垢の木材を使用していて、まるで山小屋のような出来栄えです。島根の間伐材を利用して少しでも里山復興の足しになればとの思いからでした。
最近の新建材ばかり使った住宅は年数を重ねるごとに醜くなるばかりで味が出てきません。それと反対に神社仏閣などは古くなって風格、迫力が出ています。
本物とはそういうことなのです。
現代の職人さんがかかわる仕事、例えば服、靴、車などにすべて共通して言えることですが本物が少なくなっていて、安いだけの消費文化が浸透しています。
ちょっと身に着けたり、道具として使用するものならまだ人間への害は少ないのですが、食品ならどうでしょうか。モラルに欠けた偽装食品の問題や、栽培、製造方法に問題のありそうな食品が山のように世の中に溢れだしていて、もはや本物を見つけることが難しくなっています。
選ぶ方がどんなに慎重に選んでも、もはや想像を超えたレベルのインチキが行われていて悲しい限りです。

さて、さすがにクリニックでは全部無垢の木というのでは機能的ではありませんので、かなり現実的で機能的な路線に抑えてあります。
施設は立派だが偽装透析だとか何ちゃって透析だとか後ろ指を指されぬよう精進していきます。

施設が新しくなったのを機に透析や診療についても理想に近づけるためシステムを変更しようと思っています。
一番に考えているのが結果説明における個人情報の保護でして、今までは回診中にベッドサイドで説明していましたが可能な限り診察室での説明にしようと思っています。これを実行しようと思えば穿刺の順番制度、採血間隔の変更など色々と手をつけなくてはいけない部分が出てきます。
建物だけ新しくなって中身は古いままではつまらないですから、日々進歩です。
患者の自立を目指して過保護はやめて本来の自分、家族の機能が取り戻せるようなお手伝いができればと思っています。
患者、家族、医療者みなすべてが現実を認識し、理解し、必要な知識を蓄え、解決法を検討し、行動しなければ物事は停滞し流れによどみができて腐っていくと思います。行政、納税者が常に目を光らせていると思わなければなりませんし、恥ずかしくない自己管理、治療をせねばならぬと考えます。

新築移転を機にさらにみなが前進すればよいと願います。


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